通り魔からの凶弾を腹に九発受け、倒れてしまった。
この通り魔というのがひどいやつで、ビルの一階にいた人は一発、二階にいた人は二発。
僕はたまたま九階にいたので、九発というわけだ。
ぐったりしていると、三階にいた女の人がやってきてにやにやしながら
私は三発なのでまだ大丈夫、あんたはもう無理ね、早く目をつぶって楽になるのよ
と言ってくるので、そらそうやと思って目をつぶるんだが、
途中、やっぱり死にたくないなと、目を開けると、なんとかまだ生きている。
というか、一発や二発受けた人はのき並死んでおり、
要は、一発や二発とかなら、逆に確実に致命傷を狙って撃つのだが、
九発ともなると撃ち方が適当になるので、まだ生きてるんだと思った。
三発受けた女の人は、ビルから飛び降りて死んでました。
そこで、とりあえず病院に行かねば、という事で裏通りへ逃げるのだが
すると焼肉屋から焼き肉を食い終わった鳩山由紀夫民主党幹事長が出てきたので
これは好都合と思い助けを求めると由紀夫は僕の肩を組んで病院までつれてってくれた。
病院に来てとりあえず一あんしん、しかし九発も撃たれてるからなあ
膵臓とか撃たれてたらやばいなあ来た意味ねえな(膵臓が何の臓器かはよく知らない)と思っていたらお医者さん
「あーこれは大丈夫だね。今から弾丸抜くからこっちきて」
マッサージ椅子みたいなものに座らされて、お医者さん両手の指で弾丸抜いていく。
こうピンセットとか使うと思っていたが、どっちかというとニキビをつぶすような感じですね。
にゅい、にゅい、にゅいってやって、弾丸全部とれた。
「腹の脂肪が厚かったから、そこで弾が全部止まってたんや。はい、もう帰っていいよ」
よかったなーと思って病院を出る
さいきんすごい腹が出てて、痩せるために運動とかダイエットとかしようと思っていたが
それで痩せてたら、僕死んでたなーと思うと、なんとも不思議な感じだ。
というか、腹の脂肪で止まるって、あのピストルすごい弱いじゃないか。
ここまで殺傷力の低いピストルなら、護衛用の武器として認可されても良いかもしれない。
あの通り魔だって、人を殺すのは目的じゃない政治犯だったのかもしれないなと思い
僕は原宿でデートの約束があったのでラフォーレあたりをうろうろしました。
という夢を見たのだが、これは頑張って痩せようと思ってる僕への腹からのメッセージか?
(二〇〇九年五月)