今年出るゲームをまとめてみた。
Tech 5エンジンをひっさげて、5年ぶりに帰還するid softwareの野心作。今までの趣向を大幅に変えたマッドマックス的世界観と、アクション+ドライビングという一風変わったコンセプトは吉とでるか凶と出るか。
ショッキングなホラー的演出と、極めて優れたAIによる高いリプレイアビリティで大きな存在感を示した前作から4年。弱点だったバリエーションの単調さを克服し、Monolithはいよいよメインストリームへ躍り出るか。
誤解してる人も多いがMafiaとGTA3とはコンセプトが全く違うし、しかもMafiaの方が遥かに良いゲームだった(ひどいゲームだったが)。延期の常習犯Illusionがまともに年内に出すかは疑わしいが、濃密なストーリーラインによる没入感の高いプレイは今から楽しみ。
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広大なフィールド、乗り物による移動、何よりその極めてリアリスティックな戦闘描写により、Operation Flashpointは2001年以降のFPSの定義を塗り替えた。色々あって名前だけ頂いた続編と名前以外全部を頂いた続編が出るのだが、方向性の違いが如実で、どちらもそれぞれ期待の持てるものに仕上がっている。必ずセットで遊びたい。
Quake 3 Arenaが、ブラウザだけで、課金なしで遊べる。これ以上の説明が要るだろうか?ひょっとするとこの先10年、最大の爆心地となるかもしれない。
俺Tueeゲームは昔から大好きなので、Prototypeには非常に期待している。CoD:MW2は遊べるだろうが、CoD4ほどのインパクトは出せないだろう。H.A.W.X.は本気出したBlazing Angelsという事で、フライトコンバットという絶滅ジャンルを果たして世の中に再定着させる事ができるか、UBIの腕の見せ所である。The Chronicles of Riddickは隠れた傑作のリメイクという事で、うまい事成功して真の新作を出して欲しいものである。キルゾーンは、名前がいいよね。
この辺はすごくスゴいというわけではないだろうが、なかなか遊べるタイトルになりそうで、期待である。
国内勢は潰れない程度にがんばってほしい。
Blizzardの作るゲームは、何かすごく新しいとか、何か見たこともないものがあるとか、そういうものは全くなかった。にも関わらず彼らは、Diablo、Starcraft、World of Warcraftで、未だにかつてない規模で、人々の人生を堕落させ続けている。
ポストDiabloとして期待されたHellgate: Londonが、見るも耐えない大失敗に終わったそのタイミングで、Diablo3のトレイラーはデビューした。このゲームもまた長くにわたって、たくさんのプレイヤーとクリエイターを呪縛し続けるだろう。
Gearboxによる長年の製作が続いている本作のアウトラインは未だに非常にぼんやりしたものだが、乗り物による戦闘と、Diablo的な武器の収集を組み合わせたものである事がわかっている。乗り物の改造やベンチマンの雇用、パラメータによる成長やプロシージャルな武器の生成など数々のキーワードが踊る欲張ったタイトルだが、ひとまず乱暴に「乗り物に乗れるS.T.A.L.K.E.R.」という事で、今後の動きに注目したい。
Indigo Prophecyはヘンテコなゲームだったが、(特に序盤に関して言えば)ストーリーやキャラクタ、演出あわせて非常に高いところに達した、モダンADVの秀作だった。発売元がAtariからSCEに変わったという事で、じっくり最後まで、急ぎ足にならずに完成させて欲しい。グラフィック水準の高さが注目される本作だが、台本は2000ページあるという事で、本気出せばアドベンチャーはここまで面白いんだという事を世に知らしめる作品となってほしい。
3DMarkの作り手によるアクションアドベンチャーMax Payneが、バレットタイムという遺産を残して6年。デビュー当時ほどのインパクトはなくなったが、Alan Wakeのグラフィックは非常にクオリティが高く、ツインピークスやシャイニングを思わせるゲームの世界に説得力を与えている。夜と光が重要な鍵を握るという以外ゲームシステムは謎のままだが、そろそろ今年には出るだろう。
もはやあらゆるゲームの中でも、もっとも退屈なジャンルになってしまったMMORPGだが、チャレンジャーが全くいないわけではない。MMO版のWing Commanderと言えるJumpgate Evolutionは、たった五人という開発人数と、ミニマルに絞られたゲームコンセプト、またスキル、クラス、ターンを排したラディカルな戦闘システムで欧米のゲーマーの間で熱い注目を受けている。ベータテストの登録者は15万を越え、2009年中に本稼動の予定である。
トレイラーの40秒あたり、なかなか付かない懐中ライトを、叩いて付ける様を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。ロシア発の、極地の、寒波の中の、砕氷船が舞台の、サバイバル、ホラー、オカルト、一人称アドベンチャー。NVIDIAの全面協力の元、水のシミュレーションに大きな力を入れたグラフィックも見所。
KOTOR2やNWN2で力をつけたObsidianによるAlpha Protocolは、現代が舞台のスパイアクションRPG。The Agencyもまた、スパイと傭兵をフィーチャーしたMMORPGとなっている。
出るといいですね。
Cave StoryはPixel氏に金を払えるようにしたというだけで評価できる。その他国内勢は潰れない程度にがんばってほしい。
今年最大の目玉にして最も重要なゲーム。しかも、一発ではなく三連発である。2009年はBlizzardの年になるだろう。
Age Of EmpireシリーズでRTSというジャンルのみではなく、ゲームパブリッシャーとしてのMicrosoftを築いた、Ensemble Studios最後の置き土産。コンソールでまともに遊べる初のRTSになれるか。
Homeworld以降、RTSというジャンルの枠をほぼ一人で更新し続けているRelicの最新作は、出世作であるDawn of Warシリーズの完全新作。ノーマーシーという言葉にぴったりの暴力性はそのままに、地形破壊による戦略の変化など新機軸を盛り込む。
おなじみ戦争は数だよRTS、Total Warシリーズも回数を重ね、今度の舞台は18世紀となった。シリーズ初の海戦の導入だけでなく、地雷や鉄砲など近代兵器が登場し、天候が戦況に強い影響を及ぼすなど、いろいろ作り込まれているのだが、何はともあれこのグラフィックである。酒飲みながらDVDを見るようにプレイしたいですね。
スクウェアエニックスと業務提携し何人かを驚かせたGas Powered Games=クリス・テイラーが今年出すのはRPGのSiegeシリーズでもRTSのSupreme Commanderでもなく、その二つを融合し、更に格闘ゲームの風味も取り入れたとされるDemigodである。WarcraftのMODからヒントを得たとされるシステムは、ほぼ完成に近付いているRTSというジャンルに、大きな風穴を空けることができるか。
まだ作ってるの?
楽しそうでいいんじゃないでしょうか。